紀伊國屋は昔から語学関係の本が充実しているという印象があります。ざっとみた感想
- 英語本は相変わらず多い
- フランス語が1列4棚を占拠しているのに対し、ドイツ語は3棚(2棚半? なんだかロシア語と同居している棚もあったような)、しかもドイツ語と表示があるのは一棚だけ、残りは「ヨーロッパ諸語」と銘打たれている。ドイツ語人気が翳っているのを改めて体感しました。
- アジア諸語という列がひとつあり、これは以前にはなかったことのように感じました。なんというか、もっと扱いが小さかった気がする。あるいは「その他」の扱いが大きくなり、ヨーロッパとアジアに分かれたということなのか。
- アラビア語はそれなりにいろいろ部数が出ていましたが、棚を一つもらうほどではありませんでした。やはりまだなじみの薄い言語だということでしょうか。それでもいろいろ選択肢があるというのはよいことです。マイナーな言語では日本語の教科書がないか、あってもひとつだけ、ということはよくあります。
事前にアラブ・イスラーム学院「アラビア語カフェ」の教科書紹介コーナーで下調べして買い物に行ったのですが、実際に手に取った際の印象とそれほど違ったことを述べているようには思いませんでした。これからアラビア語の教科書を入手しようという方は、地方にいて実物を書店で見る機会に乏しい方だけでなく、大きな書店が近くにある方も、事前に参考にされるとよいのではないかと思います。アラビア語カフェのコーナーによればいま日本で入手可能な教科書は10もあるようで、しかもそれぞれに特色がありますので、どんなものがあるのか、自分はどのような種類のものが欲しいのかを明確にしていくのに、こうした紹介サイトがあるのは有難いと思います。
私が購入したのは佐川年秀著『はじめてのアラビア語』明日香出版社、2003年。CD付きで1995円はお得ではないかと思います。この本にした理由は以下のとおり。
- 会話部分の設定が、エジプト旅行をする日本人女性と自分の状況にぴったり合っていた。
- あまり量がおおくなく(231ページ)最初の一冊としてちょうどよいと思った。
- 旅行会話能力をある程度つけたいと考えており、この本の会話・基本語彙・よく使うフレーズ・初級文法という構成が気に入った。
- おまけページである「エジプト方言の基本表現」(pp.127-141)や「ヒエログリフ一覧」に心引かれた。
あと、この本は、コラムが充実していて楽しいです。エジプトのインターネットカフェ情報やウィンドウズでアラビア語を入力する方法などが紹介されています。
著者略歴によると、著者・佐川さんはアジア諸語を中心とするマルチリンガルだそうです。ウェブサイト http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Oasis/6899 ではアジア各国の体験記が掲載されていました。最近はあまり更新してないみたいですが&アラビア語情報はありませんでした。ざんねん。
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